The Visitors - ABBA
その頃、夜にAMラジオを聴くのが好きで
いろいろつまみを回していろんな番組を聴いていました。
そのなかで『洋楽ベスト10』的な番組がありまして
日本だけで流行っている洋楽を
リスナーのハガキのリクエスト集計でつくる
チャートで曲紹介をする番組ですね
英米のチャートとはちがう面白さがあるわけですよ
シングル曲も結構うれていました。
特に、dancing queen とか money money moneyとか
の楽曲が日本でも有名でしたので
ラジオでもスポットでよくCMが流されていました。
そんななかで出た作品がこれなんですよね。
収録曲はこのとおり
Side one | ||
---|---|---|
No. | Title | Length |
1. | "The Visitors" | 5:49 |
2. | "Head over Heels" | 3:45 |
3. | "When All Is Said and Done" | 3:20 |
4. | "Soldiers" | 4:38 |
Side two | ||
---|---|---|
No. | Title | Length |
1. | "I Let the Music Speak" | 5:20 |
2. | "One of Us" | 3:55 |
3. | "Two for the Price of One" | 3:36 |
4. | "Slipping Through My Fingers" | 3:51 |
5. | "Like an Angel Passing Through My Room" |
日本でのシングル発売順は、A1→A2→B2 だったと思う。
米国では、B2→A3→A2→A1 らしいです。
アルバムがリリースされたのは、1981年の11月末
各シングルの人気度はこのとおり
One of us (英3位)
When all is said and done (米27位)
Head over heels (英25位)
The Visitors (米63位)
なんともいいがたいですよね。
アルバム自体のチャートアクションはこのとおり
(英 1位)(米 29位)
UKではあいかわらずの人気具合ですね。
特に表題曲の The Visitors ですが
いかにも当時のシンセサイザーの響きで始まり
旅行者・訪問客というか
宇宙人のようなニュアンスを思わせる展開の曲であり
当時のCCCPというかUSSRといいますか
ABBAの面々が行った時の出来事を
暗に比喩した表現があるらしく
詩面のその混乱ぶりからなかなか大変な目に
あったのではなかろうかと思われるのですが
どうなんでしょうか
僕もPVは今回初めてみたんですが
もうなんだか意味不明ですよね。
ヴォーカルと口の動きがまったくもう合わそうとも
していない編集だし。。。。。
さてこのアルバムから3枚のシングルがカットされ
そのどれもが大変に素晴らしい楽曲であったので
購入を検討することになりました。
当時のシングルレコードは一枚500から700円くらい
アルバムは2500から3000円なので
最低3曲は好きな曲が入っていないと
割に合いませんので、これでやっとその気になった次第です。
ただし、LPレコード(vinyl = ヴァイナル)は
音質は良いけど重いし嵩張るし、レコード針で傷つく危険と
保管によってはノイズが出るし、立てて重ねて保管しないと
変形するしという非常に面倒くさい物体なので
僕のような面倒くさがりはみんな
コンパクトカセットテープで購入していました。
通称 カセット ですね。
持ち運びしやすいし音質もそこそこでしたので
みなさん大方満足されていました。
そして肝心の曲の印象ですが
どの曲もバラエティーに富んでいて美しい。。(╹◡╹)
ですが
統一性がなくて散漫で暗い。。。(T . T)
そんな印象を受けました。
最近調べるとやはり
メンバー間の微妙な人間関係によるのか分かりませんが
ツアーもなく、PVでのプロモーションのみの状況から
低調な全世界でのチャートアクションとなっていました。
で、USで唯一ヒットしたのが
When all is said and done
なのですが、歌詞の中に
sex...... (ぁぁはずかしぃ🙀💦)
という単語が出てきます。
もうこんなおぢさんになったらどうってことのない単語ですが
その頃はもう赤面モノで
正常では居られないくらいの
Impact
1 物理的、あるいは心理的な衝撃。また、その影響や印象。「その事件が社会に与えた
2 球技で、ボールがバット・ラケット・クラブなどに当たること。また、その瞬間。
を受けました。
そして当時の彼らの心情を余すことなく全て
さらけ出しているような赤裸々な告白を
この曲から感じ取りました。
つまり、
ABBAとしての活動をすべてやりきった感
です。
全世界のファンからすれば複雑な気持ちだったと思いますが
僕はただアルバムの雰囲気から
もうこれで最後なんだろうなと漠然と感じました。
一番最初に買った彼らのアルバムが
一番最後に出た彼らのアルバムでしたが(現時点では)
本当に素晴らしい集大成の内容です。
ここから始まって
過去の彼らの作品の収集を始めたのですが
どれも本当にいい曲ばかりです。
POP MUSICとしてね