音響嵌合

どっぷりハマってしまった音楽の紹介

Chicago 16 / 17

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Chicago16

まずはこれ。

集積回路を拡大鏡でのぞいたようなジャケット

 

無機質な、、心の通わないようなイメージですよね。

サウンドはすっきりとしていて以前の彼らの曲とは

真反対の響きに変えられました。

 

収録曲はこちら

Side One
No. Title Writer(s) Vocals Length
1. "What You're Missing" Jay Gruska, Joseph Williams Peter Cetera 4:10/3:29
2. "Waiting for You to Decide" David Foster, Steve Lukather, David Paich Cetera with Bill Champlin 4:06
3. "Bad Advice" Peter Cetera, Foster, James Pankow Champlin with Cetera 2:58
4. "Chains" Cetera, Ian Thomas Cetera 3:22
5. "Hard to Say I'm Sorry/Get Away" Cetera, Foster / Cetera, Foster, Robert Lamm Cetera 5:08
Side Two
No. Title Writer(s) Vocals Length
6. "Follow Me" Foster, Pankow Champlin 4:53
7. "Sonny Think Twice" Bill Champlin, Danny Seraphine Champlin 4:01
8. "What Can I Say" Foster, Pankow Cetera 3:49
9. "Rescue You" Cetera, Foster Cetera 3:57
10. "Love Me Tomorrow" Cetera, Foster Cetera 5:06/4:58
Bonus track of Rhino re-release
No. Title Writer(s) Vocals Length
11. "Daddy's Favorite Fool" Champlin Champlin 3:52

 

英語版のwikiは丁寧に表記されてますね。

オリジナルは10曲で後に [ Rhino ] から出た再発CD盤は

最後にボーナストラックが含まれます。

 

 

チャート成績ですが、

まずシングル盤

1. Hard to say I'm sorry                      (米 1位、英 4位)

2. Love me tomorrow                          (米22位、加40位)

3. What you're missing                        (米81位)

 

アルバム        (米 9位、英44位、独11位、加17位)

 

 

このように、[ Hard to say I'm sorry ] の大ヒットによって

80年代に見事に復活しました。

 これはライヴですが、Peter Ceteraの驚異的な歌い方がよくわかって

実にいいですよね。

 

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まあ僕が中学生のときにヒットしていて

正直、子供には理解しづらくて

完全に大人向けの楽曲でしたね。

 

それから何年かして

20代になってCDで購入したのですが

それはあまりにも次作の [ Chicago17 ] が

素晴らしすぎて他の作品にも興味が出てきた

からです。

 

内容は初めて聴く人を拒絶するような気さえ

するような透明感に包まれたサウンドなのかな?

やっぱり20代の僕には理解出来ませんでした(^_^;)

 

ただ、8曲目の  [ What can I say ] にはやられました。

ただただひたすらに甘く切なく心を締め付けるような

でもロックの主流とは異質な美しいシンセの響き

 

幾らいくらコードを進めて行っても

完結しない物語のような

やるせなーい曲ですな

本当に素晴らしい。

 

それでこのプロデューサーの David Foster さんは

ミュージシャンの個性を尊重なさるお人ですので

一曲一曲がもう散漫な印象をうけまして 

サウンドは統一されているけど)

アルバムの曲全部を理解するのに

結局、20年くらいかかりました。

 

で、理解した結果

名盤であると思いました。

 

曲のすべてが素晴らしい

もう心が揺さぶられちゃいます。

 

このアルバムで

サウンドが完成しちゃってるんじゃないの?

という気もするんですが

次のアルバムもこれまた名盤なんですよね

 

 

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Chicago17

彼らはアルバムジャケットにもこだわりますよね

ロックの歴史に名を残すベテラングループの

復活後の次のアルバムの表紙。。

 

一見シンプルなんだけどただの中身ではないかも知れない

と思わせるのに十分な感じです。

 

収録曲はこちら

Side One
No. Title Writer(s) Vocals Length
1. "Stay the Night" Peter Cetera/David Foster Peter Cetera 3:48
2. "We Can Stop the Hurtin'" Robert Lamm/Bill Champlin/Deborah Neal Robert Lamm 4:11
3. "Hard Habit to Break" Steve Kipner/Jon Parker Cetera with Bill Champlin 4:43
4. "Only You" James Pankow/Foster Lamm with Champlin 3:53
5. "Remember the Feeling" Cetera/Champlin Cetera 4:28
Side Two
No. Title Writer(s) Vocals Length
6. "Along Comes a Woman" Cetera/Mark Goldenberg Cetera 4:14
7. "You're the Inspiration" Cetera/Foster Cetera 3:49
8. "Please Hold On" Champlin/Foster/Lionel Richie Champlin 3:37
9. "Prima Donna" Cetera/Goldenberg Cetera 4:09
10. "Once in a Lifetime" Pankow Champlin with Cetera 4:12

 

チャート成績はこちら

シングル盤

1. Stay the night                       (米16位)

2. Hard habit to break               (米 3位、英 8位)

3. You're the inspiration            (米 3位、英14位)

4. Along comes a woman         (米14位)

 

アルバム          (米 4位、加 4位、英24位)

 

もう大ヒットですよね。

この [ Chicago17 ]  が彼らの最大のヒット作になりました。

 

結果としてはなんですけどね。

 

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最初のシングルの [ Stay the night ] が出た時

あまりにもそのプロモーションヴィデオといい

おっさん臭さに溢れていて

これはやっちまったなー(~_~;)

思いました。

 

それで僕の頭のなかから Chicago の存在が

消えました。

それは春のことでした。

 

しばらくして夏が過ぎ

その年はプリンスが売れに売れていて

僕もアルバムを友達に借りて

聴き狂っていたのですが

 

それも一段落してきて

秋も深まる頃に何気なく

ビルボードヒットチャートに目を通して見ると

 

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3位に彼らの [ Hard habit to break ] が入っていました

へー大ヒットしたんだなーと思って

米軍基地から流れてくるラジオに耳を傾けました

 

は?。。。。。。。。(˙◁˙)

 

 

 

 

よくわかりませんでした。。。

 

 

 

静かに緩やかにシンセの音が流れてきて

Peter Cetera と Bill Champlin がそれぞれ

歌い出してその後掛け合いが

始まります

 

そこにブラスが重なってきて

そして残りのバンドサウンドがからんで

やっとロックの音楽になります。

と思ったらまた最初のシンプル風味を

残しつつと思いきや

そこにまたブラスサウンドとストリングスをこれでもか!

と入れ込んできて

 

これやり過ぎなんじゃないの?

 

ともう頭のなかが混乱していましたが

何回も聴くうちに

ああ、Rock music は新しい境地に至ったんだなと

鳥肌がたつくらいに感動しました。

 

 

そして年が明けてすぐに次の大ヒットシングルが

生まれます。

 [ You're the inspiration ] です。

 

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Peter CeteraDavid Foster の共作で

結局80年代を振り返ると

この二人によって最高のクオリティー

楽曲がいくつか生み出されました。

 

すごいことですよね。

奇跡だとおもいます。

それとその時にシカゴのメンバーとして

一緒に仕事をしていたという希少価値

 

音楽に限らず

何かしらの作品は

常にこうした貴重な出会いから

産まれるもんなのでしょうね 

 

 

一期一会なんですよね

その時に何ができるかは

誰にもわからないんだけど

それは愛のようなものかもしれないし

新しい魔法だと言えばそうかも知れない